IPOセカンダリー即金規制明けの動き分析!!
今回はIPOのセカンダリー戦略で上場初日に値が付かずに翌日に持ち越しになった銘柄を分析していきたいと思います。翌日に持ち越された場合は即金規制となり需要が絞られている状況になります。なので即金規制が解除された時に買いが優勢になるのではないかと思い2023年に上場した銘柄で即金規制になったIPO銘柄を分析していきたいと思います。
※即金規制とは、上場初日に初値がつかなかったIPO銘柄に対して、初値が決定するまで買付代金が即日徴収されることで、相場の過熱感を抑えるために実施される規制です。また成行買いの注文も禁止となります。
では、表にまとめた結果です。
スクロースできます←👆→ (スマホは横画面推進)
銘柄名 | コード | 即金規制日 | 即金規制日の翌日 | ||||||
初値 | 終値 | 初値比 | 始値 | 前日終値比 | 終値 | 前日終値比 | 始値比 | ||
テクノロジーズ | 5248 | 3650 | 3600 | -1.4% | 3800 | 5.6% | 2922 | -18.8% | -23.1% |
日本ナレッジ | 5252 | 3750 | 3510 | -6.4% | 3090 | -12.0% | 2856 | -18.6% | -7.6% |
アイビス | 9343 | 2121 | 2621 | 23.6% | 2871 | 9.5% | 3125 | 19.2% | 8.8% |
Fusic | 5256 | 6530 | 5580 | -14.5% | 6040 | 8.2% | 6200 | 11.1% | 2.6% |
ispace | 9348 | 1000 | 1201 | 20.1% | 1254 | 4.4% | 1501 | 25.0% | 19.7% |
ジェノバ | 5570 | 2106 | 2255 | 7.1% | 2055 | -8.9% | 1845 | -18.2% | -10.2% |
Ridge-i | 5572 | 4445 | 4305 | -3.1% | 3675 | -14.6% | 3605 | -16.3% | -1.9% |
ABEJA | 5574 | 4980 | 5140 | 3.2% | 5640 | 9.7% | 6140 | 19.5% | 8.9% |
アイデミー | 5577 | 5560 | 4560 | -18.0% | 4000 | -12.3% | 3860 | -15.4% | -3.5% |
ARアドバンステクノロジ | 5578 | 3950 | 3590 | -9.1% | 3100 | -13.6% | 4290 | 19.5% | 38.4% |
ブリッジコンサルティンググループ | 9225 | 4110 | 4810 | 17.0% | 5510 | 14.6% | 5510 | 14.6% | 0.0% |
グリット | 5582 | 6400 | 5440 | -15.0% | 5340 | -1.8% | 5110 | -6.1% | -4.3% |
エコナビスタ | 5585 | 3300 | 3190 | -3.3% | 3380 | 6.0% | 2999 | -6.0% | -11.3% |
キャスター | 9331 | 2319 | 1819 | -21.6% | 1817 | -0.1% | 2219 | 22.0% | 22.1% |
ジャパンM&Aソリューション | 9236 | 2250 | 2649 | 17.7% | 2799 | 5.7% | 2323 | -12.3% | -17.0% |
エスネットワークス | 5867 | 1956 | 2356 | 20.4% | 2206 | -6.4% | 1910 | -18.9% | -13.4% |
平均 | 1.04% | 平均 | -0.38% | 平均 | 0.27% | 0.52% |
<集計結果>
表にまとめての結果は戦略の一つに即金規制日の当日の引け前に買って翌日の即金規制明けの買いを期待してそのタイミングで売り抜ける戦略です。表だと単純に即金規制当日の終値で買ったとして即金規制翌日の始値で売った場合の勝率は50%となってます。なんとも微妙な結果でした。ですが、即金規制当日に陽線で引けた銘柄に注目してみると即金規制翌日で売った場合の勝率は71.4%まで勝率が上がりました。ちなみに即金規制日の翌日に陽線となった割合は43.7%でした。今回はこの辺にして他にも表からいろいろなことが見えてくるかもしれませんね。
<雑感>
2023年のIPO銘柄の即金規制日の翌日の動きを分析してみましたが、思考停止でなにも検証、分析もしないで売買をしてたら普通に-10%は損失をだしてしまうことがわかりました。ただ勝率が70%を超える結果が出た事に関しては分析した甲斐があったと思います。今回の結果はあくまで2023年のIPO銘柄にだけに関しての結果です。今後はもちろんどうなるかはわかりません。そしてIPOセカンダリーが上級者の方は出来高やその日の動き、しこり玉など様々なことを考慮して売買を行ってると思いますので、ただ単純に思考停止での行動は危険ですので、ご注意ください。また今回の分析が少しでみなさまのIPOライフに役立てられたら光栄です。
※投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。